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攻め視点、ライバル同士、一度だけキスをする
ライバルと言っても俺たちは仕事上は協力関係だ。だから勝敗なんて本来は無いけれど、でも今回ばかりは紅から俺が勝ちだという言葉を引き出した。
それはつまり今回は俺がいれる側ということだ。
いいんだよな?
ひょろっと長い紅のからだを押し倒しながら聞く。
男に二言はないと頷く紅は、あまりに見慣れた幼なじみの顔で、突然照れくさくなった。
なるべく顔を見ないように粛々とコトをすすめて、伸びやかな背中から続く小ぶりな尻を見下ろしながら、ゆっくりと繋がる。
そこから先はあまりの気持ちよさに照れくささも忘れて夢中になった。
抑えたうめき声が忙しなくなり、追い詰められるように紅を振り向かせてキスをした。
初めての、キスだった。
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