ビッチ、童貞、リバ

1/1
前へ
/23ページ
次へ

ビッチ、童貞、リバ

17eecd67-bda2-42a3-aafb-96829d0599ba オレンジの照明でもわかる上気した肌。 ベッドを軋ませて君が近付いた。 くちびるを避けて、首筋からキスの雨。 初めて抱かれた昨夜の記憶に体が疼く。 いや、という言葉で君を誘った。 奥深くまでとろけたいと本能に喘いだ時、君の手が僕に触れる。 ──今度は、オレのこと奪って? くちびるに、囁きが落ちた。 と、同時にぬるりと深くて狭い穴に飲み込まれる。 甘く掠れた君の声が、薄暗い部屋に響く。 朝陽も昇りきらない、そんな時間。 初めてを、ぜんぶ奪われた夜。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加