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カルテ01~魔剣黒曜
スカイは、レイン国の墓地に立っている。
【蛇フィークここに、眠る】
「つくったのね……お墓……」
エンは、スカイの建てた黒水晶の墓標に花をそえながら言った。
「あぁ、父と同じ女性を愛した奴だからな……」
スカイとエン、コサメは墓標に手を合わした。
蛇フィーク亡き今、魔剣黒曜だけが謁見の間に残された。
だが、邪気がひどくそれを消すためアクア姫様と神官さまが、神殿内部で神聖魔法を使い浄化している最中である。
「私、後でアクアに差し入れ持っていくのだけど、スカイは、どうする?」
エンは、サンドイッチの入ったバスケットを持って言った。
「食べたい……」
「スカイに、あげるためにつくったんじゃないわよ」
「つくったのか!」
『俺まだお前の飯食べたことないのに……』
スカイは、下唇をかんでエンをじっと見た
「プッ……」
エンは、吹き出して
「スカイにもコサメにも、つくったから行こう」
っと、促した。
「わ~い」
今日は、日差しが強いのでコサメは、スカイのフードの中で返事をした。
っと、言うわけでスカイとエン、コサメは、アクア姫様のいる神殿へと向かって歩いた。
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