序文

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序文

金色の瞳。 鎖骨辺りに広がる桜の様な花模様。 何も知らぬ人はこれを綺麗だと言うが、これらは全て呪いの類いに過ぎない。 青葉家は代々、金色の瞳を持つ者を「供物」として捧げる。「供物」となった人間は十八を迎えると同時に「龍神」と呼ばれる人成らざる者へと捧げられる。 彼らの中で今迄生き残った者は一人も居ない。「供物」とは分かりやすく言うと「食糧」である。「龍神」は彼等を跡形もなく無惨に喰ろうてしまう「バケモノ」だと言い伝えられてきた。
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