あなたをいじめて

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あなたをいじめて

 次に、熱を帯び、主張している彼の昂ぶりを取り出すと、直に撫で回し始める。 「あぁ…!」 「『自分一人で浸るつもり??サキュバスを愉しませないなんて、貴方は一体何をしに来たの…?』」  耳元で畳み掛けるように囁くと、片手で彼の熱を弄びながら、さほど痛くないよう加減をして彼の頬を叩いた。 パンッ  なかなかいい音が鳴った。 「っく…」  彼は痛がる素振りは見せず、さらに目を細め、私に身を任せ始めたらしい。  私は彼の昂ぶる熱からも手を離し、自分の服に手を掛けた。 「あ…」  昂ぶらされたまま手を離され、彼の身体はビクリと震える。  一糸纏わぬ姿になった私は彼の手を柵から外し、彼の顔を、私の現れた中心部に誘導していった。 「『…さあ、舐めて…?出来るでしょう…?』」  座った私の足の間に、彼は言われた通り顔を近付けて舌を這わせた。 「…んっ…!」  彼の顔が見えなくなると、私は声を抑え必死に耐える。  主従のような関係を相手に覚えさせるならこれが一番。ずっと前の客に思い知らされたことだった。  しかし、いじめてほしいと言っているのに私が感じていてはいけない。  これもお客様である、彼の要望に答えるため… 「ナンネ…感じないの…?」  彼は私のところに舌を這わせながら、少し不安そうに問いかける。 「っ…『そんなもので、このサキュバスが満足すると思っているの…!?』」  いきなり話しかけられたため、慌てた私は口調に少々余裕が無くなってしまった。  …なぜだか彼が少し、笑ったような気がしたけれど…  私は気を取り直し、さらに彼の顔を逃げられないよう固定して、自身の中心を舐めさせ続けた。 「っ…んぅ…」  一体どうしてしまったのか、私の身体は普段よりずっと熱くなっている。  声も必死に抑えるのがやっと。  しばらくすると彼は、乞うような表情で私を見つめて言う。 「ナンネ…俺に君をちょうだい…?我慢できないよ…」 「…『仕方がないわね。はしたない貴方は、私が攻め立ててあげるわ…』」  私は火照る身体を少し落ち着かせてから蔑むようにそう言うと、寝かせた彼の背に手を回し、いきなり深く繋がった。 「っ…!!」  平気なふりをしたまま、彼をきつく抱き締め、自身の身体をしならせ始める。 「あぁ、ナンネ…感じて……っ」  彼の熱い吐息が私の下で聞こえる。 「っ、『誰がっ…貴方なんかに…!!』」  私は彼の上で身体を震わせながら耐え続けた。  いつもよりも熱く感じる私の身体。それでも、いじめてほしいと言った彼のため… 「あぁ…ナンネっ…!!」 「っ…!!」  しかし、私は声も上げないまま、彼の上で果ててしまった。
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