244人が本棚に入れています
本棚に追加
杉崎さんの身体から、
ふわりと…いい香りがする…なんだろう…心地いい…香り…
「…あ…お隣ですね!良かった~…なんだかすごく、ホッとしました…」私が思わず本音を告げると、
「え…?なんで…?」笑う杉崎さん。
「あ…いえ…ちょっと私、人見知りなところがあって…初対面の人とかだったら緊張してしまうので…ほんと、ドキドキしてました~良かった…杉崎さんで…」
聞かれてもいないのに、自分の性格も暴露してしまう。
「なるほど~そっかそっか…それなら…良かった!かもね…?」ニコニコとこちらを見て笑いかけてくれる。
綺麗な横顔だな…また、私は思わず見とれそうになる。
…と、前に一人の女性が座る。
「お疲れ様です。失礼します~私、林って言います。よろしくね!」とその女性が私に明るく声をかけてくれる。
あ…この人は確か、隣のとなりの…隣…、三つ向こうのデスクにいる女性だ…
「初めまして…水無月といいます。よろしくお願いします」私も返事をする。
前の席も…なんとなく気さくそうな人で、良かった。
「皆さんお待たせしました~」
歓迎会が始まった。
最初のコメントを投稿しよう!