俺はΩじゃありません

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うっすら目を開けて、気を失っていたのか安心して眠っていたのかわからないがもう夕方になっていた。 起き上がれば裸のままだが綺麗に洗われていて、お腹に力を入れてみても溢れ出る液体は無い。怜央さんが掻き出してくれたんだろう。 コシが思い…喉が痛い…水が欲しい。ベッドから降りて一歩踏み出せば膝から崩れ落ちた。どこにぶつければいいかわからない感情が込み上げて来て、ため息が出た。 とりあえず四つん這いで台所へ向かって進み、冷凍庫を伝って立ち上がりペットボトルの水を取り出して、また持って四つん這いでベッドに戻って上り横になる。滅茶苦茶しんどい… 起き上がって水を飲んで喉を潤し、スマホを探したが怜央さんがスマホを持っていないことを思い出してやめる。会いたい…怜央さんに会いたい… 「んっ…!うぁっ…!!」 お腹が痛い…内臓が圧迫されていくような苦しさもあり、丸くなりシーツを握る。嫌な汗も出てくるが、医者に電話しようと思ったがなんとか痛みは引いてきた。 お腹を抱えながら横になり、散々中出しされたのが駄目だったのかな?などと考えながらぼーっとする。するとスマホに電話がかかってきたので、見れば母親からだ。 しばらく話していなかったが、久しぶりだな。懐かしくて電話をとった。
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