俺はΩじゃありません

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「ポメちゃんの中俺が好き好きーって絡み付いてきたの」 「あぁ前もそんなこと言ってましたね」 「で、で、昨日はいつもの場所にその…穴があったの」 「ん?穴?やっぱり病気にでも…」 「赤ちゃんのお部屋だと思うの」 俺はブツブツ考えていたが怜央さんの言葉で頭が真っ白になる。赤ちゃんの部屋…?何言ってるんだ?だって俺はΩじゃない… でもあの急激な痛みが赤ちゃんの部屋ができている時で、どうにもえっちがしたくてたまらなかったのが発情期のそれだとすれば確かに俺は…Ωになってしまったとでも言うのだろうか…?? 「待って!だとしたら俺…もしかして…」 「お母さん…」 「嘘だろ…」 目眩がした。とりあえず服を着て島で唯一の診療所へ怜央さんが姫抱きで連れて行ってくれた。いや自分で歩けると言っても聞く耳を持たなかった。 診療所に着けば降ろされ年老いた腰の曲がった細身の老父が診療所の前を掃いていた。虎牙さん曰くこの老父に取り上げてもらって今お腹に居る子もこの人に取り上げてもらいたいと言っていたのを思い出す。 「なんじゃ…虎牙は居らんのか」 「あのっ…俺がΩか知りたいんですが…」 「なんじゃ自分の性くらい知っとるじゃろ?」 「んぅー?それが不思議な事にポメちゃんポンポンに赤ちゃん部屋出来てたの!前無かったのに不思議!」
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