俺はΩじゃありません

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怜央さんは首を傾げていて、俺は怜央さんに噛みつかれた項を見せてこれも消えないと告げると診察台へ上がるよう招き入れられた。 下を脱いで上がるよう言われ、羞恥心に襲われながら脱いでベッドに上がり四つん這いになるよう促されて四つん這いになる。ゴム手袋をはめて俺の秘孔にローションを塗ってきて、中まで指を入れて塗り何かの器具にも塗ってから俺の中に入れてきた。 「っ…!」 器具で秘孔が広げられ外気に触れ中がひくつく。パソコンの画面が切り替わり風景が映りだし、今この場が映されている。源一郎さんの手を見れば内視鏡を持っていて、何をされるかは容易にわかる。 怜央さんは画面を食い入るように見つめていて、内視鏡が俺の中に入ってくる。肉壁が画面に映しだされてゆき、行き止まりにはカーブする肉壁しかないはずだったのに確かにそこには穴が存在している… 「Ωじゃな」 「でも俺βで…」 「大方こいつの子でも孕みたいと思ったんじゃろ?ごくごく稀に居るらしいんじゃ。Ωになってしまう者が。まぁ実物は初めて見たがのぉ」 源一郎さんは食い入るように穴の画像を見ている怜央さんの頭をくしゃくしゃに撫でる。内視鏡が引きぬかれてゆき俺は下を履いて診療代を払い、残念そうにしている怜央さんを連れて帰った。 父さんと母さんになんて言おう…息子がΩになりましたなんて知ったら母さん卒倒しかねないな…
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