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聖さんに見送られ一緒に俺の家を目指す。都内に俺の家はあり、ちょっと古めの二階建てで小さいながらも庭もある家でやっと夜に家についた。
家には明かりが点いていて、インターホンを押そうとしたがなかなか押せない。なんて切りだそうかとか考えていれば怜央さんが躊躇なく押した。音が鳴り、しばらくして足音が聞こえてきて扉が開いた。
「あら虎太郎じゃない!!あとそちらの方は…」
「えと、俺の先輩のえっと…」
あれ?俺怜央さんの苗字知らなくね?俺もその苗字になるのに今まで知らなかった。取りあえず入ってと言われ、リビングに通された。久しぶりの我が家だなと思って歩いていれば父さんも仕事が終わっていたのかソファーに座ってテレビを見ていた。
母さんが一緒にソファーに座れば怜央さんは床に正座して、俺もそれを見て一緒に正座をする。
「俺の名前は九条怜央と言います。今日は報告とお願いをしに来ました」
サングラスを外して胸ポケットにしまい、久しぶりに綺麗な瞳を見た。というかなんかいつもと違う雰囲気にドキドキしてきた…イケメン過ぎん??
怜央さんの様子に二人はテレビを消してこちらに来て二人も床に座った。いや二人はソファーに座っていてくれても良いんだけどと思いつつ、何故か言葉が出てこない…
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