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いつもの調子に笑みがこぼれた。そうだよな?島に帰れば俺を待ってくれてる人が居るんだよな?
「えっちしよっか」
「うん!!!!いっぱいえっちする!!!!」
その後どれほど抱かれていたか覚えていない。抱かれ過ぎて全身性感帯のようになってしまったことは覚えているが、回数は数えきれないほどだった。
意識を失うほど愛され、目が覚めたのは島の駐在所の奥の家のベッドの上だった。カーテンから差し込む光が明るく、時計を見ればもう昼近くだった。
「おはようポメちゃん!」
「ん…おはようございます」
扉が開いて飛びつかれ、俺は頭を撫でてやる。幸せそうにぐりぐり擦り寄ってくる。
「ポメちゃんポメちゃん一生かけて幸せにするからね?」
「当たり前です。今更飽きたとか言わせません」
頬に触れて唇を重ねてゆく。最初は本当に嫌いだったのに、今は好きで好きでたまらない…いつか俺と怜央さんの子も産まれて、またこの島が賑やかになっていくんだろうな。
両親にはもう会えないし会わないだろうけど、この島にはもう俺の父や母みたいな人もいっぱい居るし、寂しくはない。もう死にたいなんて思わないようにしないとな??いっぱい居る家族の為にも。
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