翔之介さんの大けが

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「翔之介さん! 大丈夫?」 あたしは、飛び付くように訊いた。 「……大事ありませぬ。されど、起きてお迎え出来ず、申し訳ございませぬ」 翔之介さんは、寝たまま、青白い顔で言った。 「そんなの、いいのよ! それより、今日はあたし、学校を休んで、看病するから」 翔之介さんは、青い顔を横に振った。 「沙穂さまは、手習い所へ行ってください。大事なお役目です。お子たちが待っておりまする」
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