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翔之介さんは、年は、見た目は20代後半、と言ったところだ。
小さいが、よく見ると、かなりのイケメンである。
「生涯、仕えるって、奥さんはいなかったんですか?」
あたしが訊くと、翔之介さんは赤くなった。
「おりません。秋月家のご当主をお守りするため、妻は持ちませんでした」
はあ、身も心も、あたしの家に捧げているってことね。
あたしは、ありがたくなって、言った。
「ありがとう……。良かったら、これからも、よろしくね」
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