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翔之介さんは、初めて見る現代の街の風景に、興奮しっ放しだった。
「沙穂さま! あのような大きくて長い車は、何ですか?」
バスを見て、感嘆の声を上げる。
「ああ、バスよ。たくさんの人を一度に運ぶの」
あたしは、答える。
今度は、街一番の高い建物であるデパートを見上げる。
「沙穂さま、天まで届くようなお社ですね!」
「ああ、デパートっていうお店がいっぱい集まった建物なの」
「ははあ……」
翔之介さんが、急に大人しくなった。
「どうしたの?」
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