翔之介さんとドライブ

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あたしは、心配になって訊いた。 「沙穂さま……私がお屋敷にいる間に、世の中はこんなにも、変わってしまったのですね……」 うーん、確かに、二百年間は長い。 でも、あたしは、翔之介さんを励ました。 「これからは、どんどん、外に出てみれば、いいじゃない?」 「しかし、私のような小さな人間など、見世物小屋行きでしょう……珍しがられるだけです」 翔之介さんは、しょんぼりした。 あたしは、そんな翔之介さんに言った。
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