翔之介さん危機一髪

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翔之介さんは、マスコットのキャラクターの人形の中に紛れて、ぶら下がっていた。 見た目には、お侍の格好をしたマスコットである。 幸田先生が、翔之介さんに目を止めた。 「へえー、お侍さんの、マスコットですか? どこかのお城の限定品とかですか? 本物みたいに精巧に出来てるなあ……」 そう言って、幸田先生は、翔之介さんを手に取った。 「ああ、ビニール製ですか? いやあ、本当に本物みたいだ」 そう言って、翔之介さんの体をぷにぷにと押した。 あああ! 翔之介さん!
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