翔之介さんのお届けもの

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「どうしたの?!」 あたしは、驚いて訊いた。 翔之介さんが言った。 「沙穂さま、昨日作られていたテストとやらをお忘れになったでしょう。お届けに(まい)ったのです」 「ええっ? でも、どうやって来たの?」 「はやて殿と一緒にバスに乗ったのです」 「よく、ここまで来れたわね!」 「はい。子どもたちの集団がバスに乗っていたので、もしや沙穂さまの学校の子どもたちかと思い、ついて参った次第です」
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