翔之介さんのお届けもの

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授業がすべて終わり、あたしは、急いで帰ろうと、職員室に戻った。 翔之介さんは、あたしの車のところで、はやてと共に、待っているはずだ。 慌てて、帰りの支度をしていると、幸田先生に呼び止められた。 「秋月先生、今日は、親睦会ですよ。忘れないでください」 ああ、そうだった。 今日は、四年生の担任教師の飲み会だったのだ。 「えっと、すみません。今日は、急に用事が出来てしまって……」 「ええ?! そんなあ、僕は秋月先生と飲めるのをとても楽しみにしてたんですよ!」
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