幸田先生の正体

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幸田先生の正体

「本当にすみません。急な用事が入ってしまって……」 「僕はねえ、ずっと、今日を楽しみにしてたんですよ。もう、今日の日のために仕事をしていたと言っても過言じゃあない」 「ええっ……」 「一度、秋月先生とは、学校以外で、じっくりお話したいと思っていたんです。いい機会だ。その用事は、別の日にできませんか?」 幸田先生は、どうしても、飲み会にあたしを誘いたいみたいだ。 あたしも、ここまで言う幸田先生を断って、これからの関係を悪くしたくなかった。 飲み会だけど、あたしは、アルコールを飲まずに、いったん学校へ戻ってから、翔之介さんとはやてを車で家に連れて帰ることにした。
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