幸田先生の正体

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そう言い残して、主任教諭と、二組の副主任教諭が席を立った。 あたしと幸田先生だけが残された。 えええっ! 困る! そんなあたしの気も知らず、幸田先生は酔いつぶれていた。 「幸田先生、もう、お開きにしましょう」 あたしは、幸田先生を(さと)した。 「えええ~、ぼくはあ、まだ、帰りたくないれすう~」 完全に、幸田先生は、ただの酔っ払いだった。 仕方がない。 幸田先生をタクシーで自宅に送ってから、学校に戻って、翔之介さんとはやてを連れて帰ろう……。
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