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あたしは、気分の悪そうな幸田先生を支えて、玄関から家の中へ入った。
とりあえず、居間に寝かせよう……。
そう、思って、居間に連れて行った。
幸田先生が、急に立ち止まって言った。
「秋月先生」
あたしは、幸田先生を見た。
幸田先生は、さっきまでの酔いが嘘のように素面だった。
「えっ?」
あたしは、びっくりした。
「僕は、本気であなたのことが好きなんです。近くの団地に住んでいるなんて嘘です。調べたんです。秋月先生のこの家のこと」
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