小さなお侍さん

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小さなお侍さん

「沙穂、いいかい。この屋敷に来たら、小さなお侍さんが守ってくれるから」 おばあちゃんは、幼いあたしにそう言って、微笑んだ。 あれは、もう、二十年前。 当時は、おばあちゃんも、元気だった。 その、おばあちゃんが、亡くなった。 あたし、秋月沙穂は、おばあちゃんが住んでいた、古い武家屋敷に移り住むことになった。
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