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偽名だとも知らず、大学生らしき女は嬉しそうに制服を着た未成年に酒を渡し、挙句の果てにボトルまで貢ぐ。
「それはあたしからのプレゼント」
香水を撒き散らした身体がねっとりと京に絡みつく。たったそれだけのことで俺の顔が歪む。
昨夜の彼らを想像しただけで、自害したくなる。
「ありがとう」
京の瞳には踏みつける価値もない女が映っている。軽いキスを交し、次を期待する女を置き去りに京が俺を見た。
「行こう」
京の黒目が俺を見上げる。
───この瞬間の快楽は、どんな薬よりも効く。
去り際、俺は目だけで女の姿を覚える。
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