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「最初は私からキスして、そしたら真昼くんが優しくベッドに寝かしつけてくれて、丁寧に身体中にキスしてくれて」 俺は脳内で再生される映像に胃の中から込み上げてくる異物に、ぐ、と耐える。 女を軽々と抱き上げてベッドに寝かしつける。片方の靴が滑稽にもシーツの上に沈む。脱がせてやる価値もない。 俺は女の上に跨り、化粧で塗り固めた顔を見下ろす。 「脱がされた?自分で脱いだ?」 「自分で脱いだかも」 「じゃ脱いで」 女は言う通りに脱ぐ。見せつけるように焦らそうとする姿に零れそうになる舌打ち。 笑ってみせれば、嬉しそうに「ふふ」なんて返ってくる。こんな女が京に抱かれたと思うと気が狂いそうだ。 露出した肌に口づけをしていく。 「…ぁっ」 勝手に鳴く女に構わずキスを続ける。目を閉じた先には、京が居る。
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