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空虚が芯を突く。吐き気が止まらない。まるで自殺未遂を繰り返してるみたいだ。 それなのに、俺は京が俺の前に女を見せるたびに、同じことを繰り返す。 目を閉じる。 揺られる電車の中で、無意識のうちに先程の行為が蘇る。 『最初は私からキスして、』 京と女が連なる。 『そしたら真昼くんが優しくベッドに寝かしつけてくれて』 俺と女が連なる。 『丁寧に身体中にキスしてくれて』 俺と京が─────、 片手で顔を覆う。 重ねた罪は後悔となって押し寄せる。決して引いてはくれない。 『真昼との初めて、まだあったね。』 京の声が頭の奥で響く。 どこまでも甘美で、蜜を垂らして、始めて聴いたあの瞬間(・・・・)から鮮明に象られた罪状のような言葉。
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