26人が本棚に入れています
本棚に追加
あの日から俺の罪は、死んだ骨の上に重なっている。
「あれ、真昼、どうしたの?」
無意識に隣の部屋のインターフォンを押していた。すぐに扉が開き、既に部屋着姿の京が俺を不思議そうに見つめている。
俺は壊死した表情のまま、呟く。
「昨日の酒、まだ余ってる?」
「うん? ああ、あるよ。ボトルのやつ」
「京の部屋、入れて。」
ぽつり、ぽつり、降り出した雨のように言葉を落とす俺に、京は何も言わない。
「真昼の部屋のがゲームあるのになあ」
「京の部屋がいい」
「お邪魔します」と玄関で靴を脱ぐために腰を折り曲げた俺に、不意に京の気配が近づく。
最初のコメントを投稿しよう!