泣いている君が好き

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おいおい…やめてくれよ~~こんな公共の施設で、よい大人が何…やっちゃってくれてんの… ここは「ドラ〇もん」とか…良い子も集まる家族団らんもできる、素敵な場所なんだぞ…       「うう…んっ… ふ…っく…んん…」     駄目だこりゃ…完全に…ぶっ飛んだカップルだ… やっべーな…俺は初めてこの時、最後尾の席の危険性を痛感する。 しかもなんだ…この色っぽい声…俺は少しだけ…自分の下半身に…変化を覚える… 暗闇に…小さく…まるで苦痛に耐えるような…喘ぎ声…やべえ…声だけで…        「っひ…っく…んんっ…うっ…」 この女…公共の場で…なんて声…出すんだ…恥を知れ、恥を… …もうだめだ…我慢の限界…さっさと出てしまおう…こんなところ…明るくなってカップルと目でもあったらメチャクチャ気まずいし…今のうちに… そう、俺が思って立ち上がろうとしたら、エンディング曲がやんで、一気に照明がつく…   うわー…やべー…照明、ついちまった。さっさと出よう、今すぐ… でも…バカな俺の本能が…チラッとそちらを見るように俺を促した。興味本位で…        あ…、  あれ… ? …はい…? そこにいたのは…一人の…女…           いや、一人の男、だった…
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