星の終わりにくちづけを

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 まるで俺の執筆を監視する編集者かのように、暗くなろうが一歩もそこから動かないでこちらを見つづけている。  目があるわけでもないが、こちらを見つづけているように見えてしかたない。  前後の区別もつかない得体の知れないその天使は、ここに住みはじめる以前から見知っていた。  しかし、俺がここに住みはじめるようになってから、天使はずっとでそこで立ち尽くしている。  最初は恐怖でおののいた。しばらくしてなにもしてこないとわかって、今では天使も風景のひとつとして認識するようになっていた。  俺は夕食の材料となるなにかを小屋に取りに出かけた。  なにがあったか頭をめぐらせながら、30秒もかからないところに建てた小屋に入ろうとした。  小道の先に人が倒れているのに気づいた。 「ん、えっ?」  その姿は二度見しても、視界から消えることはない。  ――どうしてココに人が。  不安と緊張が同時に襲ってきて、心臓の動きが速くなった。  なにかの見間違いなのかと、自分を疑いながら俺は小道を進む。 「お、おい……きみ……」  倒れていたのは、中学生くらいの女の子だった。
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