新学期前夜〜あいのさいのう〜

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 みなさんおはようございます。宇賀神みなとです。昨日まで17歳…ではあったのですが。前頁で述べられた通り、目が覚めると急に自身がショタ化しておりました。    より幼い時は色白ぽっちゃり体型だったのですが、今の姿は細身で褐色肌。身長などから察するに、兄貴と同じ小学5年生、11歳といったところでしょうか。  いかに不思議現象の宝庫と呼ばれる宇賀神家とは言え、さすがにこれはマズいだろう。家族に、この姿をおれだと認識してもらえるか。最悪、家を追い出されるんじゃないか?そう、思っておりますと…。  「可愛い〜〜〜!みな君、超可愛いよ。お兄ちゃんも、写真では見たことあったけど。昔のぽっちゃりさんも、良かったけど。この年頃のみな君、超可愛くて格好いい!あぁ。この時期に失踪してたのが、本当に残念だなぁ」  「本当だ、可愛い!ボクも、小学校時代は学区違ってたからなあ。今のみなと、実家に持って帰りたい。ってか、もう我慢できないよ。お持ち帰り〜!」  兄貴と居候には、えらく評判がいいようでした。予想はしてたけど、こいつら本当もっと動じろよな。  「ちょっと、サクちゃん!何さ、お持ち帰りって。実家に勘当されてて、帰れないくせに。これは、ぼくの弟なんだからぼくのものだ!」  兄貴が、おれの腕を両手で掴んだ。  「ふん。そんなの、いつでも解消して帰ってやるから。お兄さんこそ、実の兄弟のくせにベタベタしないで!」  おれの意思は、どうなるんだろう。2人は、おれの両手をそれぞれ掴んで引っ張った。なんか知らんが、大岡裁き始まったぞ。  「な…仲良く。万事、仲良く!いてててて。先に手を離した方が、真実おれを愛してるんだって。ってかお前ら、本当にちょっとは動揺しろ!」
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