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「まぁまぁまぁ。あなた方は本当、時を駆けたり若返ったりと忙しいことねぇ」
と、琴音おばさんが言った。傍系とは言え、宇賀神家の嫁なので落ち着いたものだ。さっき出て行った親父よりは、100倍くらい頼りになるかも?
「みな君が元に戻るまで、わたくしがしばらく泊まりましょう。時にその戻す方法だけれど、トゥイッターで興味深い呟きを発見したわ」
「琴音おばさん、トゥイッターとか見んの?」
「人並みにね。これよ、『キスしたら元に戻る○○』。トゥイッターでなくとも、古来よりお姫様のキスで呪いが解けると言うでしょう?という訳であなた方、ちょっとキスしておいでなさい」
「えっ。兄貴が、お姫様…?まぁ、この姿になってからまだキスしてないけど。絵的に、やばくね?小学生の兄弟同士で、キスとかさ」
「高校生の弟が小学生の兄にキスするより、よっぽどマシだと思うけど…。ってか、自分で言ってて意味分からんね。この文章」
「そういう事。さぁさぁそうと決まったら、あとは若い二人に任せて年寄りは退散します。存分にキスしてらっしゃい!」
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