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母屋に帰り、親子3人と琴音おばさんで鍋を囲んで食事した。張り込んで、すき焼きにしてくれたらしい。お母さんはいないけど、久々に家族で食事をしたという気がした。
風呂から上がって、さぁ明日からどうすべかと思っていると兄貴が部屋に入ってきた。
「どうしたんだよ兄貴、こんな時間に…。明日から新学期だろ?朝弱いんだから、早く寝ないと遅刻するぞ。ちゃんと、明日の用意したのか?」
「う…うん。お兄ちゃんは、大丈夫なんだけど。みな君のことで、最後に一つ試してないことがあったかなあって」
「何だよ。もう、キスと言うキスは試し尽くしたじゃん?」
「うん…。だから、その先って言うか。愛の終着点的なことは、まだ試してなかったかなぁって」
兄貴が、顔を真っ赤にして言った。
「ま、マジかよ…。マジに言ってんのか。さすがにやべーだろ、兄弟同士で。それに、そんな兄貴が犠牲みたいにならなくても…」
「ぎ、犠牲なんて…。お兄ちゃん、そんな事思ってないよ。みな君が元に戻れば、嬉しいし。それに、みな君とそう言うことするのも…嫌じゃないかなって。みな君は、嫌かな?」
「嫌じゃ…ないけどさ。むしろ、積極的にしたいと思う。でも本当に、兄貴の方が嫌じゃないのか?」
兄貴が顔を赤らめながら、こくりと頷く。ここは、据え膳食わねば何とやらだ。おれは、兄貴の顔を寄せてそのまま唇を重ね合った。今日一日で散々キスをしたが、何だかんだ興奮してきて律儀に身体が反応する。
おれは兄貴をベッドに押し倒し、そのままお互い舌を絡めながら抱きしめ合った。
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