たまには現代でも

6/7
前へ
/16ページ
次へ
それから三週間、磯部さんの呼び出しに応えて喫茶店通いをしていったら、いつの間にか依頼は達成していた。 要は愚痴を聞けば解決するようだ。 …と、資産が尽きてきたので悪徳バンクに不正アクセスして特定されないように必然な資産を引き出した。 それからは順調に時は流れ…とあるライブチケットを入手した。 別に放棄しても良かったが、必要と判別されたので仕方なくライブ会場へと向かった。 「朝っぱらから沢山居るな…。」 徹夜組と呼ばれる集団が大勢並んでいた。 徹夜組が持っているライブチケットのグレードはもちろん高く、最前列で見たい奴が大勢居るようだ。 しばらくして入場時間となり、スタッフにチケットを見せて来場した。 隣にはプロデューサーさんが来て、関わってくれた人にどうしても見てもらいたかったということのようだ。 そして、センターが磯部さんのライブが始まり、終わった後は舞台裏に招かれた。 「太郎さん!!来てくれたんですね!!」 「ああ、満員御礼のライブだったな。」 その後、あーだこーだとアンコールが始まるまで話し込まれて少しうざったくなりました。 そしてアンコールが始まり、打ち上げにも呼ばれそうになったが断った。 ちょっとしか関わってないのに、あまり関わり過ぎるのは芸能に引きずり込まれそうなので、再び壁にぶつかるまで早送りを開始した。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加