《呼吸…生きてますか?》

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現実とは思えない懐かしい工場地域… そして、子供が遊ぶ公園の風景… するとその風景を切り裂き2人の人物が僕に迫って来る… 風景を切り裂く事など出来るはずがなく僕は動揺していた。 さっきまでの心とカラダの余裕は息を潜め… 上目遣いで迫って来る2人の人物を僕は見ていた。 その2人は「女夢」と松崎教授であった。 「え、どうして…」 すると、松崎教授が… 「…「実」くん君のカラダはサークルアナリシスの意志を受ける事が出来た…」 「え、僕はお前たちの意志など受けていない!」 僕は松崎教授に向かって大声で叫んだ。 そして… 「僕はお前たちの意志に反して体内に新しい力が…」 「それは松崎教授も知っているはず…?」 すると松崎教授の横にいたサークルアナリシス教祖「女夢」が… 「ここまでは、松崎教授のイメージ通りですね…」 「…「実」くん、私たちは君自身のカラダをコントロール出来ない意志を植え付けたの…」 「その一つが幻覚なの…」 「さっき君が観ていた風景は私たちが描いた物なの…」 「でも、その幻覚が君の力になったの…」 「それが私達の狙いだったの…」 「それは上質の意志だから…」 「その意志を含め君の心とカラダを…」 「神である「聖光」に捧げるの…」 「あなたは呼吸をしない…酸素を必要としない生物になりきれなかったけど…」 「その素晴らしい意志が内臓に宿った…」 すると松崎教授が僕を押さえつけようとした… 僕は松崎教授を払い退け… 「ふざけるな!」 僕は大声で叫んだ… すると「女夢」… そして後から信者が集まって来て僕を… でも、僕は…逃げない… 両親から貰ったこのカラダ… 死ぬまで戦うことを心に決め… 拳を振り上げた。 〜完〜
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