インベーダー家族

7/15
前へ
/15ページ
次へ
「マッテ! ドコニイクノ!? ツトムクン!」  ところが、廊下に飛び出した僕の手を誰かが強く握りしめてきた。 「侵略者(インベーダー)っ!」  僕の邪魔をしてきたのは侵略者(インベーダー)だ。僕がソイツを睨み付けると、 「アッ……ゴメンナサイ……」 「邪魔するなよ! お母さんじゃない癖にっ!」 「ワ、ワタシは……」  僕は侵略者(インベーダー)の手を振り払ってから、お母さんを今度こそ追いかける為に、また走り出した。  お母さんっ! お母さんっ! 僕のお母さんっ!  きっとお母さんは、僕のことを迎えにきてくれたんだ。そうに決まってる。  またお父さんとお母さんの家族三人で過ごす日々が帰ってくるんだ!
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加