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「ひゃっ……あぁっ……んんぅ」
千夏は男にホテルで抱かれていた。
めちゃくちゃになりたいと思っていたし、こんなことになるかもしれないと思っていた。しかし男とのセックスは、千夏の予想を超えるほどに、身をとかしそうなものだった。
キスも愛撫も、挿入の際も、とにかくいたわりがあったのだ。
その優しさがすさんだ心には涙が出そうなほどに沁みてくる。
あまりに体が愛撫で感じいってしまったのだろう……二人が繋がった部分、愛液で濡れきっていた。男が動く度に、卑猥な水音がする。そして快楽が波のように押し寄せてきて、声が止まらない。
「いいんですよ……もっと啼いても、カワイイ声だ」
「なんでっ……あぁっ……んっ、そんな優しいの……」
「まねですよ……私の憧れの方の……まあ、そんなことはいいんです……もっと感じましょう?」
ゆっくり目だった動きは早くなる。しかし折を見て動きを緩くなるので、千夏は何も考えられなくなる。
「あ、んんっ、あぁんっ……」
そう、喘ぐことしか出来なかった。
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