「叱るという事」 元3年8組 山口強

1/6
前へ
/6ページ
次へ
皆さんは、叱ると怒るの違いを知っていますか? 叱るというのは、相手の過ちに対して良い方向に向かうようにアドバイスをする事だそうです。 僕は一度も親に叱られた事がありません。 僕が何かを失敗する度、大きな声で怒鳴り付け、大きく手を振り上げて僕の頬を叩きます。痛くて蹲っている僕の体を、何度も蹴りあげる事もありました。失敗した時だけでなく、反抗した時やテストの点が悪かった時もこうやって怒ります。 どうしてこんな事する!どうしていう事聞けない!だから勉強しろと言っただろ! 父親はこうした言葉を僕に投げ付け、何度も何度も殴り付けます。僕が自分で考え、行動した結果を全部否定します。 俺のいう事を聞け!反抗は認めん!遊んでないで勉強しろ! 僕は常にウンザリしてました。 母親はそんな父に同意し、僕が怒られてるのをただ見てるだけです。でも、僕が怒られた後でこっそり必ずこう言うのです。お父さんは、(きょう)ちゃんを愛してるから厳しく叱るのよ。そうでしょうか?僕にはそうは思えません。 叱るというのは、アドバイスをする事。 僕を殴り付けて怒鳴り付ける事の、どこがアドバイスなのでしょうか? お父さん、お母さん、あなた達は結局一度も僕を叱った事はありませんでしたね。僕は怒られるより、叱られたかった。 それは贅沢な望みでしたか?
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加