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「隣の部屋に住んでる女子大生が遠坂君のお姉さんで、しかも遠坂くんはしばらくそこで生活している⁉その上、在花は毎日二人の分の夕ご飯も作って一緒に食べてる⁉」
遠坂くんたちの前から逃げるかのように早々に本屋を出て来た私たちは、ショッピングセンター内にあるカフェに入った。
覚悟してきたことだけど、席につくなり私は由梨から質問攻めにされた。
おかげで私は、レナさんが遠坂くんの姉だとわかったあの日のことから事細かに説明する羽目になったのだった。
「そしてさっき遠坂くんといたのがそのお姉さんでしかも在花がよく読んでる漫画の作者で……。いや待って待って……情報量が多いわよ……」
私が一通り話し終えると、由梨は疲れたようにテーブルへ突っ伏した。
ちょうど注文していたチョコレートパフェが運ばれてきて、由梨はのろのろとスプーンを取りてっぺんのアイスを口に運ぶ。
「さらに付け足すなら、メガネを外すとめちゃくちゃ美人になるタイプだったみたい。近くで見るまで全然気付かなかったもん」
「情報量が多いって言ってるのに何でさらに付け足すのよ」
「私もちょっとびっくりしちゃって。あ、でもいつものままでも十分美人だけど」
私も由梨と同じパフェを一口食べる。
チョコレートの程よい苦みとアイスの冷たさが口の中いっぱいに広がってすごく美味しい。さすが人気店なだけあるなあ。
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