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遠坂くんはそう言ってから、何故かじっと私の顔を見る。
うっ、食べてる姿をこっちからこっそり見るのは平気でも、その綺麗な顔にじっと見つめられると落ち着かないんですけど……。
「去年はいやいや参加してたけど、今年は頑張ることにした」
「そうなの?どうして?」
「何か、どうしても杉野に勝ちたくなった。小野山さんがあんなこと言うから……」
遠坂くんはぼそりとどこか不満そうに言った。
私が言った『あんなこと』って何だろう。何か変なこと言ったっけな。
よくわからないけど、とりあえず杉野くんにテストで勝てなかったのが悔しかったっから体育祭でリベンジということなのだろう。
「うん、頑張ってね。私とは違うクラスだから堂々と応援はできないけど、心の中で応援してるね」
何にせよ、遠坂くんが真面目に頑張ってくれるなら、きっと皆……主にファンクラブの皆さまが大盛り上がりだろう。
体育祭が盛り上がるのは、体育祭実行委員として大歓迎だ。
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