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んー、ちょっとハッキリ言い過ぎかもしれないけど、事実だし、しょうがないと思うんだよね。
「やはり、君もそう思うのだね。
実は、彼らをリコールするという話が出てるんだ。
生徒会メンバーは、基本的に有名企業のお坊ちゃま。
世界のトップにたつ、相応しいはずの者が選ばれる。
しかし、今回はうちの甥、
琉生にみんなつられて仕事を放棄している。
甥は、兄に甘やかされて育ったせいであの通りワガママの暴君に成長した。
きっと、この学校に入学してきたやつにしては珍しい人種で甥が新鮮だったのかもしれない。
しかし、これでは示しがつかない。
改心が見えない場合はリコールもやむを得ないと思っている。」
…しっかり考えていたのですね。
ただ、これだけは訂正しないといけない。
「生徒会全員ではありません。
生徒会長は、しっかり仕事をしてますよ。
恐らく、理事長先生が僕を呼び出した本当の目的は、生徒会役員に僕を入れようとしているからではありませんか?」
これは、確信なんだけど念の為ね?
理事長は驚いた顔をしていた。
「ハハッ、驚いたよ!君はやはり賢いね。
その通り、君を生徒会に引き入れようとしている。なぜ分かったんだい?」
「それは、僕がモジャメ+αに巻き込まれているのも、生徒会長が仕事をしているのを手伝っているのを恐らくあなたは知っているからでしょうか?」
ニヤリと理事長は笑っていた。
と、言うことは正解かな?
さも、生徒会全員が仕事をしていないようにいえば、僕がかばつとでもおもっていたのだろう。
正解ですけどね。
「では、引き受けてくれるかね?
あ、勿論、こんな中途半端に彼らを生徒会の椅子に座らせては置かないよ。
6月からは9月頃に実施する体育祭と文化祭の準備などで少しづつ忙しくなっていくから、
その前にはケリをつけようと思ってる。
どうかな?彼らがリコールされた後に、生徒会の一員として働く気はあるかな?」
正直、巻き込まれたくない。
面倒なのも注目されるのも嫌いだけど、
断れるわけが無い…
それをわかってて言っている理事長。
あ、さてなぜ断れないかって?
生徒会役員は、成績優秀者、家柄もそこそこ良くなければいけい。
基本は、全校生徒の投票+上記事項で決めている。
しかし、ごく稀に理事長から選ばれることがある。
これを拒否権するのならば、それなりの理由で理事長を納得させなければならない。
僕には、理事長を納得させるだけの理由は思いつかないし、会長の仕事を手伝ってしまっている。
拒否権なんかないよね?
「勿論、僕でよければ。」
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