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会長side
今日、俺は決断しなくてはいけない。
理事長に生徒会役員のリコールについての話を
された時は、自分自身どうしていいかわからなかった。
ただ、生徒会役員の代わりにちょくちょく顔を出して手伝いに来てくれていた、保呂。
一緒にいて凄い楽だったし、心強くもあった。
元々無口な俺は、役員たちにあまりよく思われなかったのかもしれない。
でも、中等部の頃からの付き合いで、
一緒にに仕事してきたあいつらも
捨てることは出来なかった。
そんな俺に決心させる出来事があった。
風紀委員たちと話している役員たち…
話を盗み聞き…はする気は無いのだが
場所が場所のため聞こえて来た。
「うるさいなぁー!琉生は俺らのことを理解してくれるだよぉー琉生だけは…ね!」
「そうです!それに会長は私たちがいなくても問題ないでしょう!!!」
「「そうだよ!!!琉生は、僕達を気にかけてくれるけど、会長は僕らのことなんて!!」」
「ん!そうだ!!」
役員たちの本音をようやく聞けた。
悲しい気持ちもあったが、
あいつらはあの少年だけが、自分たちを理解してくれていると思っているようだ。
それはそれで、彼らの考えだから、
いいと思う。
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