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弟が小学4年になってすぐの事です。
授業で「将来なりたい自分の夢。」という作文を書いてきた時の事です。
その作文を弟が持って帰って母に見せていました。
それを読んでなぜか母は泣いていました。
母が読み終わった後に私も弟の作文を読んでみました。
するとそこには私や母の心配をよそに立派に成長した隆志の姿がありました…
[将来なりたい自分の夢
ぼくの家にはお父さんがいません。
お父さんはどんな仕事なのかわからないけど、ぼくは将来お父さんになりたいです。
きっとお父さんは、お母さんや、お姉ちゃんや、お兄ちゃん家族みんなを大好きになれる人だと思います。
ぼくはお母さんもお姉ちゃんも大好きだからきっとお父さんになれると思います。
そしてぼくがお父さんになったらお母さんとお姉ちゃんをずっと笑わせていたいです。]
お世辞にも綺麗とは言えない字で「父親」を知らない切なさが書かれた作文…
でも、不思議と力強く書かれているように感じました。
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