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その作文を読み終わり、目に涙を浮かべた私をみて弟が言いました。
「僕ね、絶対にお父さんになるんだ。ぼくがお父さんになればお母さんもお姉ちゃんももっと笑うでしよ?」
と、抱きしめたくなるほど眩しくキラキラした笑顔で私に言いました。
弟が笑ったのです。
初めて。
心から。
母と私は涙を流しながら隆志と一緒に笑っていました。
嬉しくて…
嬉しくて…
きっと父も今ここで一緒に笑っているのだろう。
家族4人で心から万遍の笑顔で。
何の混じり気もない心からの笑顔…
そう、これは笑顔じゃない…
「笑心」なんだ…
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