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七年目の先生
泉は四年生の担任である。三年目で初任の頃に比べれば仕事には慣れたが、まだまだ自分でも未熟だなと思うところがたくさんある。
佑哉は六年生の担任である。さすが七年目というだけあって、落ち着いているし自信も感じられる。子どもにも感情的にならずに接しているように見える。
背も高くスラッとしていて顔立ちも優しく甘いマスクのイケメンだった。
まだ佑哉がこの学校に赴任して三ヶ月なので、深く彼のことが分かる訳ではないが感じの良い先生には間違いない。
また、泉が勤める都市の小学校は珍しく部活があり泉は女子バスケの顧問をしている。
だが大学まで文化部だった泉にはバスケ部の顧問の仕事は大役だった。
五年目の教師である中山彩也香と一緒に顧問を勤めているが、泉とは対照的に体育会系の彩也香に指導の仕方を教えてもらってばかりである。
佑哉は男子バスケの顧問だがバスケ経験者であるらしく子どもの指導も的確だ。
素敵な先生が来てくれて良かったな。
泉はそう思うと共にもう少し佑哉のことを知りたい気持ちもあった。
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