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『さっきまでなんかイライラしてたんだけど、この画像を見たら急に心が軽くなった。何か凄い御札の写真なのか? とにかくありがとう』
悔しいことに効果はテキメンだったみたいだ。
僕はガックリと肩を落とした。悪霊を退散できたのは喜ぶべきことだったけれど、芦屋道満子のやり方が正しかったことにはショックが隠しきれなかった。
「やったね、調伏成功! これにて一件落着です!」
芦屋道満子は笑顔でハイタッチをしてきた。
僕は拒否しようとしたのに、無理やり腕を取られて手を叩かれた。
「それじゃわたしはこれで。またね、聡明くん!」
芦屋道満子は疾風のように去っていった。
ようやく一人になった僕は一枚の書をしたため、部室の入り口に張り出した。
『芦屋道満子、立入禁止』
我ながら書道部員とは思えないほどの悪筆だった。
おわり
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