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「お客さま、タオルをどうぞ。」
僕は酒で濡れた男にタオルを渡した。
「ありがとう。」
よくみれば、スタイルもいいし、美形だ。でも、いろいろな男の子を抱いては一晩で別れているなんて、やっぱり最低な男だ。
僕は笑顔の下でまたこの男をやっぱり最低だと感じていた。
「この格好じゃここにいれないな。今日は帰るか。」
男はあらかた頭をタオルで拭くと、僕にタオルを渡してきた。
「じゃあ、また。」
もう会いたくはないが、僕は笑顔で。
「お待ちしています。」
そう言った。
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