初対面で、最低な男

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男は僕に近づいてくると、箱を無理矢理握らせた。 「いらないって言ったでしょ!」 「まあまあ。挨拶代わりにもらってよ。」 男はそれだけ言って帰って行ってしまった。 家に帰って、仕方なく箱を開けてみた。 高級そうだけど、ギラギラしてはいないから大学につけて行っても大丈夫そうなデザインだった。 時計をつけて眺めてみる。 「カッコいい…。」 1人呟いた。 バーでアルバイトしていて、噂を耳にした。あの男が今まで関係を持った男の子達みんなに別れを告げて、今はフリーだと。 まあ、僕には関係ないと思っていた。
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