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[初めまして、親愛なる『異端者』の諸君。どうやら役者が揃ったようだ。始めようか、『異端』としての存在価値を証明するためのゲームを]
天井のスピーカーから聞こえてきた義父さんの声に部屋の中がざわつく。僕とエイルの口論を意に介さなかった不良たちでさえもスピーカーに目を奪われている。
「私ら何で閉じ込められてんの?金なら無いって!」
不良少女が叫び、仲間達がそれに賛同してそうだそうだと声を上げた。僕は愚かな奴らだな、と小さく溜息を吐く。これがただの身代金目的の誘拐ならこんなにも人数を集める必要はない。
[何か勘違いしているようだね。私が必要としているのは君達の力だよ]
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