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「大丈夫ッスか⁉」
「まぁ、動けなくはないな。……ここは何処だ?」
今回のゲームもなかなか特殊な状況からスタートするようだ。電球一つで照らされた薄暗い部屋の中には僕と彼の他に六人。
壁に背を付いたままこちらの様子を伺っている細身な灰色のパーカーを着た青年、部屋の隅でしゃがんだまま震えている制服姿の少女、その隣で眠るライダースーツの女。そして、見るからに育ちの悪そうな金髪の青年二人と少女が胡坐をかいて談笑している。その中の一人は冬だというのに肌が黒く焼けていた。馬鹿馬鹿しい、どうしてそんなことに金を使えるのか。
一瞥した限り、最後の方まで生き残りそうなのは三人も居ないだろう。
「わかんないス……ドアも鍵が必要みたいですし、壁もなんか変ッス」
「壁が?」
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