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☆
御旗なら、さっき身を投げたらしい。ぐしゃぐしゃにひん曲がっていて、「私」は卒倒してしまったよ。
彼女ほどの作品は、そう簡単に生まれないからね。実に惜しいことをした。
やはり、電流の調整に何か誤りがあったのカモね。御旗を掲げた時、こう思ったんだ。
――この子の為なら、御国と共に命を捨てられる、とね。
それにしても、ザンネンだ。「私」は、彼女こそ本物の人魚だと思っていた。こんなにもアッケナイ最期になってしまうとは、亡骸を捨てるのも可哀想になる。
人類の求めた叡智の結晶が、斯様にして捨てられるのは、かなしい。実に、かなしいことだ。そして、カワイイね。とっても、カワイイ。嘘じゃない。ホントウのことさ。
全部、全部、ホントウのことだった。「私」の見てきた地獄のはなし。マコトの話。
「私」はいつか話したと思うんだ。
どの星を読んでも、ワカラナイことを。どの星を選んでも正しい星の順番なんて、ワカラナイ。
あああ――ああ、あああ、虫が、虫が動きだしたぞ! しあわせだな! アッハッハッハ。
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