☆【序論】

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☆【序論】

 清らかな身心を持つ處女(おとめ)は、いつしか外的効果により澱んで、穢されていくものだ。  處女の生産、流通、消費というものは、川の流れのように逆らうことも簡単ではなく、また遡れば處女を生産したモノは元々、處女だという一つの事実である真実へと辿り着く。故に、我々は處女を愛で、愛玩対象とし、更に研究を重ねることにより、穢れを祓い、澱んだ流れを排除するシステムが見えてくると考えた。この学問体系を習得した人達はより新しい考えを取り入れ、豊かな處女の清廉(せいれん)さを磨き上げていただきたい。  このような考えにより、脳内處女(のうないおとめ)官能学(かんのうがく)が創設された。處女(おんな)の気持ちを汲む専門的な知識や技能は、非常に多岐にわたっている。しかしながら、どんな場面においても、女心(おんなごころ)は掴み切れないものであり、それらについての深い知識と、それらの品質を見抜くことが本質になければならない。心情的なだけでなく、科学的、医学的、物理的な評価法はもちろんのこと、嗜好に直接結びつく官能的な評価が必須となる。  本書では、初心(しょしん)の者でもわかりやすく、努力を尽くしたつもりであるが、まだまだ脳内處女(のうないおとめ)についての十分なものではあるとは言い切れない。今後の試行錯誤で更に改良が期待される。
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